フットサル

フットサル老健カップにおける主観的雑感

  Hはその日も調子は悪くなかった。職場の女の子も三人応援にかけつけてくれた。「よし、いっちょやるか!」 Fが敵のドリブルから持ち前の粘りでボールを取り返すと前方右のHに矢のようなパスを送った。Hはサッカーボールより大分小振りなそのボールをいとも簡単にワントラップして自分のボールにすると物凄いスピードで敵陣に切り込んでいった。敵のマークは二人いや急旋回でリターンして来る奴を入れて三人だ。執拗に肩を入れてくるが、ちょこざいな、まったくへっちゃらだ、ボールは渡さない。一か八か掛けてやろうかと考えているキーパーの不安げな眼を見た瞬間、彼の右足は強烈なシュートを放っていた。「ピッピー」と主審のホイッスルが屋内のコートに鳴り響き、また彼は得点王に近づく。

第12回老健カップ